バンダイナムコから新たに発売されたサイバーパンクRPG「SCARLET NEXUS」が2021年6月24日(木)に発売されました。
開発には「テイルズオブベルセリア」のスタッフが多く関わっていることもあり、新規IPながら気になっている人も多いのではないでしょうか。
私もテイルズ好きとして、そして厨二感溢れる設定が良さそうで早速プレイしてみました。
実際に遊んで見た感想としては、しっかりとしたクオリティで作り込まれた爽快感溢れるアクションRPGという印象です。
おすすめポイント
- アニメチックなキャラクターグラフィックの出来が良い
- 超能力 + 武器攻撃を融合させたアクションが楽しい
- モーション・カメラワークが良くスタイリッシュ・カッコ良い
- 先の気になるストーリーも○
バイダイナムコって低予算・低クオリティでゲームを量産するイメージが強いですが本作は大丈夫でした!
警戒している人もSCARLET NEXUSはアクションゲームとしての完成度は高いので安心してプレイしてみてくださいね。
今回は、SCARLET NEXUSを実際にプレイした感想・レビューをお伝えしていきたいと思います。
こんな方におすすめ
- SCARLET NEXUSを購入するか悩んでいる
- SCARLET NEXUSの感想・レビューが知りたい
目次
SCARLET NEXUSってどんなゲーム
ジャンル | ブレインパンク・アクションRPG |
開発元 | バイダイナムコ |
発売日 | 2021年6月24日(木) |
機種 | PlayStation 4 PlayStation 5 Steam Xbox Series X|S |
プレイ人数 | 1人 |
おすすめ度 |
出典:Amazon.co.jp
SCARLET NEXUSは、サイバーパンクな世界観が特徴のアクションRPGです。
超能力を駆使して戦う怪異討伐軍として、人々に仇なす「怪異」との戦いが描かれていきます。
ダブルヒーロー性
出典:公式ホームページ
本作では物語の開始時、二人の主人公から一人を選んで物語を楽しむことができるダブル主人公制度が採用されています。
- 刀を扱う男主人公:ユイト・スメラギ
- ファンネルのような物体を操作して戦う女主人公:カサネ・ランドール
物語の本質としてはどちらを選んでも同じですが、所属する部隊も男主人公・女主人公で違い異なるストーリーを楽しむことができます。
超能力アクションバトル
出典:公式ホームページ
基本的なアクションバトルの方式としては、「武器攻撃」「武器強攻撃」「ステップ回避」「アイテム」を駆使するオートドックスなアクション方式です。
それに加えて本作では、超能力というエッセンスが加えられています。
超能力の種類は、キャラクターごとによって決まっており、「発火」「放電」「透視」「硬化」など様々です。
プレイヤーが操作するユウト・カサネは「念力」の超能力を所持しており、
マップに落ちている瓦礫などの物体を操作し敵プレイヤーにぶつけることでダメージを与えることができます。
武器攻撃→念力のコンボも用意されているので、武器攻撃で念力ゲージを回収しつつ念力で大ダメージを与えていくというのが基本スタイルとなります。
SAS(サス)
出典:公式ホームページ
正式名称、ストラグル・アームズ・システム(Struggle Arms System)。
本作の戦闘要素として特徴なのが、仲間の超能力をリンクして一時的に自分も使えるようにするSAS(サス)です。
パーティーメンバー4人まで連れていくことができ、○×△□ボタン押すと対応する仲間の超能力を一時的に主人公が扱うことができるようになります。
例えば
- 「発火」の超能力を持つ「ハナビ」とSASを繋げば、プレイヤーの武器攻撃に炎が宿る
- 「透視」の超能力を持つ「ツグミ」とSASを繋げば、視界の悪いフィールドでも鮮明に見える
仲間キャラクターごとに用意されたゲージが切れると効果タイム終了です。
スキルを習得していくとSASを同時発動できるようにもなります。
成長要素
出典:公式ホームページ
キャラクターを強化する方法としては、装備品とレベルアップしたときにもらえるポイントを消費して新たなスキルを習得する「ブレインマップ」と呼ばれる機能が特徴としてあります。
「ブレインマップ」では取得経験値の増加、コンボの上限数増加、空中攻撃の追加など様々な育成方法を選択できます。
パラメータを伸ばすかアクション性を伸ばすか取捨選択を考えてキャラクターをビルドするのが楽しい育成要素となっています。
難易度
以下の3つの難易度から選択できます。
- イージー
- ノーマル
- ハード
普段ゲームをあまりやらない人から、高難易度を求める人どちらにも対応しています。
ゲームの難易度は、メニューからいつでも変更することが可能です。
現在ハードでプレイ中ですが、ほど良い難易度かなと言った印象です。
一部ボスで苦戦することはあるものの難しすぎもせず、死にゲーと言った感触でもないので、
アクションもしっかりと楽しみたい人は「ハード」でのプレイがおすすめです。
トレーラー
評価点・面白かったところ
それでは実際にプレイして面白かったところから紹介していきたいと思います。
超能力 + 武器攻撃を融合させたアクションが楽しい
SCARLET NEXUSの一番の面白さは、ここにあるかなと思います。
基本動作としては、「武器攻撃」「ジャンプ」「ステップ」を駆使して戦う一般的なアクションRPGですが、
これに加えて「念力」と呼ばれる超能力を組み合わせて戦うのが、新しい発想で新鮮さのあるゲーム性を生み出しています。
キャラクターの動作もぬるぬると動き、見栄えが良いアクションを楽しめるのもポイントです。
そして、さらにアクションRPGとして戦略を高めているのが仲間の超能力を一時的に借りれるSAS(サス)の存在です。
単純なキャラクターを強化させるような内容だけでなく、
- 自身の攻撃モーション中にボスの攻撃が来てしまって避けられない、というときに「硬化」しダメージを無効化させる
- HPが危なくなって死にそうなときに、透明化を使って隠れてからアイテムを使う
- 霧に隠れた敵を「透視」能力で見つけ出す
など、様々な選択肢を取ることができます。
SASの切り替えは、仲間キャラクターごとのゲージが残っていればいつでも自由に切り替えることができます。
状況に応じて適した能力にSASを切り替えていく戦闘システムが面白いと感じました。
また専用のスキルの入手することでSASを複数同時発動することもできます。
仲間の能力を組み合わせて、一気に攻め立てる面白さも味わえます。
アニメチックなキャラクターグラフィックの出来が良い
3Dグラフィックで描かれるキャラクターのモデリングはかなり出来栄えが良いです。
イベントでのキャラクターの会話は、イラストではなく3Dキャラが映される形式ですが、
キャラクターの3Dモデルが良いなといつも感じさせてくれます。
アニメチックに描かれていますがくっきりとしたリアルな線で描かれ可愛い・格好いいキャラクターが出来上がっています。
モーション・カメラワークが良くスタイリッシュ・カッコ良い
簡単操作でスタイリッシュでカッコいい動きができるのもスカーレットネクサスの特徴かなと思います。
テイルズオブベルセリアでもキャラクターのモーションやエフェクト、カメラワークによりド派手でカッコいい秘奥義などが演出できていました。
本作でもその技術が活かされており、アクションパート・イベントシーンのところどころでセンスが光る作品だと感じさせられました。
キャラクターが個性的で愛着がわく
登場キャラクターが多く、それぞれ魅力的なキャラクターであることも本作の特徴です。
仲間キャラクターには絆エピソードも用意されておりキャラゲーとしても楽しむこともできます。
ゲームシステムの都合上、アクションパートが多くなりがちですが、
仲間キャラクター10人分のエピソードが5種類ずつ用意されているのでバトルとキャラ丁度良いバランスで楽しめます。
ストーリーも面白い
特に期待していなかったのですが意外とストーリーも引き込まれるものでした。
物語の展開が早いので、目まぐるしく動く展開に先が気になって終われないという状態になりました。
イベントシーンもカメラワークと演出の構図が良いため場面も盛り上がります。
問題点・悪かったところ
続いて悪かったところにも触れていきたいと思います。
紙芝居でイベントが語られる
本作の特徴ですが、イベントシーンでは3Dキャラが静止した状態のイラストを紙芝居のように語られるパートと、3Dキャラが動くムービーパートがあります。
ムービーパートでは、迫力のある戦闘シーンが描かれるなど見応え抜群ですが、紙芝居のパートは少し盛り上がりに欠けるかなと思いました。
七剣星と呼ばれる強キャラが活躍するシーンが、紙芝居で描かれたためイマイチ凄さが伝わりません。
重要シーンではきちんとムービーが用意されているので安心ですが、通常のイベントシーンでは少し物足りないところかなと感じました。
キャラクター相関図を覚えるのが大変
キャラクターが多いうえに設定が渋滞気味なので覚えるのが大変でした。
例えば
主人公の一人:ユイト・スメラギ
・怪異討伐軍の新入隊員
・物語の舞台であるニューヒムカの設立者の末裔
・父親は評議会議長(国家元首)
・兄は怪異討伐軍の本部長
仲間の一人:アラシ・スプリング
・怪異討伐軍の広報担当
・サボり癖はあるが実力は七剣星並み
・七剣星のフブキの姉
・年の割に容姿は幼い
などなど、キャラクターの多さもさることながら誰々と兄弟関係、実家は病院を経営しているなど色々な情報が詰め込まれています。
それだけ設定が詰め込まれているということですが、キャラクターが多いのでしっかりと把握しておかないと誰が誰やらと分からなくなってしまう可能性があります。
メニュー・マップ画面を開くのに時間が掛かる
いちゃもんに近いですが、少し気になったのであげさせてもらいます。
RPGなので当然メニュー・マップ画面がありますが、若干ロード時間があります。
メニュー・マップ・ファストラベル画面と3つ用意されており、誤って違う画面を開いてしまうと閉じてまた開きなおすのに動作が重いので煩わしさを感じました。
1秒くらいなのでほぼ気になりませんが、もう少し軽かったらよかったかなと思います。
ブレインクラッシュの演出が長い
敵のクラッシュゲージ(HPとは別のゲージ)を削りきると一撃で敵を葬る「ブレインクラッシュ」を繰り出すことができます。
主人公のアイキャッチが表示され専用のモーションでトドメ演出となります。
演出はカッコよくていいのですが、毎回となると2,3秒の演出を見せられるのでテンポが悪く感じました。
ブレインクラッシュを繰り出すと経験値ボーナス、確定アイテムドロップとメリットもあるので狙わないわけにもいきません。
演出は格好いいので好みは別れると思いますが、個人的にはテンポが悪くなるので必要なかったかなと思います。
SNSの評判・口コミ
スカーレッドネクサス、ゴッドイーターとワールドトリガーを混ぜてテイルズっぽいキャラデザにした感じだな、まあまあ面白い❗️
— ろーりん (@reia10418981) June 25, 2021
SASが4人と繋がるようになって戦闘がますます楽しい?厨二感あふれる演出もたまりませんな#ScarletNexus pic.twitter.com/awQ4LwcdrP
— ぱっち (@6YVfYlGeAGqjP7G) June 29, 2021
そうそう!
ジャスト回避!ジャスト回避!
ルカくんの瞬間移動も面白い? pic.twitter.com/ThoLJ6fo91— Tyranno? (@Gaming_Tyranno) June 29, 2021
#ScarletNexus カサネ編クリアしました!
戦闘も楽しくて物語は何度も絶望して泣きじゃくって時には笑って…家族友達そして仲間、様々な人との丁寧な過程があったからこそラストバトルは激熱だった?
発表当時からずっと楽しみにしていましたが、本当に出会えて良かった…最高の作品をありがとう!
— ござる (@hasumi_1108_) June 29, 2021
総評・まとめ
ボリューム | 30時間 |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
グラフィック | |
ゲームBGM・音楽 | |
キャラクター | |
おすすめ度 |
総評すると「しっかりとしたクオリティで作り込まれた爽快感溢れるアクションRPG」という印象です。
おすすめポイント
- アニメチックなキャラクターグラフィックの出来が良い
- 超能力 + 武器攻撃を融合させたアクションが楽しい
- モーション・カメラワークが良くスタイリッシュ・カッコ良い
- 先の気になるストーリーも○
アクションRPGとしては万人受けする質の良いゲームとして仕上がっています。
一方でアニメチックなキャラクターとラノベのようなストーリーが受け入れられるかが評価の分かれ道といったところです。
- テイルズ
- ニーアオートマタ
- 閃の軌跡
- ペルソナ
これらの作品が好きな人はおすすめできる作品です。
ゲームとしてのクオリティは間違いなくあるので気になった人は是非プレイしてみてくださいね。