2021年11月11日(木)に女神転生シリーズの新作「真・女神転生V」が発売されました。
最近のシリーズでは携帯ゲーム機の3DS版が続いていましたが、今作は据え置きのSwitchで発売です。
久々にクオリティの高い女神転生ができると期待している人も多いのではないでしょうか。
そんな真・女神転生Vですが、「作品としての面白さが若干不安定なので心配」「ペルソナから入って興味を持ったけど楽しめるのかな?」と言った不安もありますよね。
そこで今回は、
- 真・女神転生Vがどんなゲームなのか
- 真・女神転生Vを実際に遊んだ感想・レビュー
- 真・女神転生VのSNSの評判
の3つを軸に、真・女神転生Vがどんなゲームなのかをお伝えしていきたいと思います。
こんな方におすすめ
- 真・女神転生Vがどんなゲームか知りたい
- 真・女神転生Vの評価が気になる
目次
真・女神転生Vってどんなゲーム
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
メーカー | アトラス |
発売日 | 2021年11月11日(木) |
機種 | Nintendo Switch |
プレイ人数 | 1人 |
おすすめ度 |
「ペルソナ」「世界樹の迷宮」「十三機兵防衛圏」など、さまざまな名作を手掛けるアトラスが開発するRPG。
「悪魔」という異形の存在と戦い抜く過酷でダークな物語で、万人受けはしないニッチな層を付いた作品です。
今では本家より有名になってしまった「ペルソナ」は、本作「真・女神転生」の外伝に当たる作品ですが、
ペルソナシリーズは明るくてポップなノリで方向性は全く異なります。
女神転生シリーズの特徴
- ダークな世界観
- 善や悪をテーマにしたメッセージ性の強いストーリー
- ひたすらダンジョン攻略
- パーティメンバーは、悪魔(仲魔)
- 合体した悪魔は仲魔として連れ歩ける
- 激しいロック調のBGM
ペルソナシリーズの特徴
- 明るくお洒落な雰囲気
- 胸が熱くなる大道ストーリー
- 戦闘以外にも学園生活を楽しめる
- 仲間との友情・恋愛イベントもあり
- パーティメンバーは、人間の仲間
- 合体したペルソナは主人公だけ装備できる
- ボーカル入りのオシャレなBGM
これらのような違いがあります。
ペルソナシリーズが、学園生活の日常を満喫しながらダンジョン攻略を行う幅広い遊びができるのに対し
女神転生シリーズは、荒廃した東京を舞台にひたすらダンジョンに潜り育成を繰り返す戦闘重視のゲームになっています。
世界観も過酷でダークな雰囲気で繰り広げられ、ペルソナシリーズと似た部分はあるものの方向性はかなり違うゲームと言えます。
ストーリー
汝よ、神と為れー。
主人公は都内に住む高校3年生。
全寮制の縄印学園に通いながら、平和な日々を送っていた。
ある日、友人たちと共に下校路にある品川駅を通り抜けようとするが、
近くで殺人事件が発生したらしく、駅は通行止めとなっていた。
主人公は別行動をとった友人を探し、付近のトンネルと訪れる。
そこで起こった崩落事故。
事故に巻き込まれた主人公は、気を失ってしまう。
目を覚ますとそこは、荒廃し砂漠と化した東京だった。
そして主人公は、異形の存在<悪魔>に襲われる。
逃げ惑う主人公の前に突如として現れた謎の男。
「少年、」死にたくなければ手を取れ」
その手を取った瞬間、二人はまばゆい光に包まれ融合を果たす。
禁忌の存在<ナホビノ>へと変貌したのだった。
いったい東京に何が起こったのか?
この姿、ナホビノとはいったい?
真実を求め進むうち、主人公は世界の未来を賭けた、神と悪魔たちの戦いに身を投じることになる。
出典:公式ホームページ
戦闘システム
出典:公式トレーラー
戦闘システムは、オートドックスなターン性のコマンド形式。
コマンドを選択したら即行動するタイプのシステムです。
その中でも味方が行動できる回数をパーティ全員が共有できる「プレスターンバトル」という特殊なシステムを採用しています。
行動できる回数がパーティ全体として与えられるので、ターンごとに1人1回の行動ではなく、行動する仲間をある程度制御できる形です。
出典:公式トレーラー
また弱点を突くと、行動できる回数が増えるのも大きな特徴。
弱点を突くことで、行動回数が増え戦闘を有利に進めることができます。
しかし、敵に弱点を突かれてしまうと、相手の行動順も同じように増えてしまいます。
敵の弱点を突ける構成、敵に弱点を突かれない耐性を持ったパーティで挑むのが非常に重要なファクターを占めており、
出現するモンスター、ボスに合わせて対策・準備していくコアなゲーマーにはたまらない戦闘システムを味わえます。
ペルソナシリーズも「ワンモア」と呼ばれる同じような仕組みが導入されていますが、女神転生の弱点攻撃は、さらにピーキーな調整です。
女神転生のプレスターン
- 弱点を突くと、パーティ共通の行動値が増える
- 弱点を突いた後も再度弱点攻撃で行動値を増やせる(最大4回)
ペルソナのワンモア
- 弱点を突いた人がもう一度行動できる
- 胸が熱くなる大道ストーリー
- ダウン状態で攻撃を受けると気絶
マガツヒスキル
出典:公式トレーラー
本作からの新要素の一つ。
専用のゲージ「マガツヒ」を最大まで貯めて発動できる必殺技のようなものです。
攻撃だけでなく、回復・補助など様々なスキルが用意されています。
スキル適性
出典:公式トレーラー
本作では、悪魔ごとに得意な属性、不得意な属性が設定されています。
得意な属性を発動する場合、消費MP軽減・威力アップ、逆に不得意の場合、消費MP増加・スキル威力ダウンと言ったような調整です。
例
ジャックフロストの場合、ブフ(氷結属性)の威力アップ・アギ(火炎属性)の威力ダウン
悪魔
女神転生シリーズは、パーティーメンバーは全て悪魔(仲魔)です。
悪魔は戦闘中の敵を交渉して仲間に引き入れたり、悪魔同士を合体させて強化していきます。
悪魔会話
出典:公式トレーラー
戦闘中の悪魔を仲間に引き入れる方法。
主人公は戦闘中に敵の悪魔に話しかけにいくコマンドが選べます。
このとき、「質問に答えろ」「HPを吸わせろ」「このアイテムをくれ」など様々なトークを繰り広げられます。
悪魔の機嫌が良くなるような回答することで仲間に引き入れることができます。
合体
出典:公式トレーラー
仲間に居る悪魔を合体して、別の悪魔を作り出すシステム。
合体には次のような4つの種類が用意されています。
- 2身合体:基本となる2体の悪魔を合体させる
- 逆引き合体:合体結果から素村悪魔を選ぶ
- 特株合体:2~4体の悪魔を合体させる特殊な合体
- 精霊合体:精霊と合体して同種族の上位、下位の悪魔に変更する
合体後の悪魔は、素材となる悪魔のスキルをいくつか引き継げることができます。
これにより「弱点を無効化させた悪魔」「様々な補助魔法を使える悪魔」など、自由度の高い育成を楽しめます。
成長要素
パーティメンバーの悪魔の成長は合体が基本ですが、主人公は合体できないため別の強化方法が用意されています。
写せ身
出典:公式トレーラー
ダンジョンを探索していると「悪魔の能力を持った霊体(写せ身)」を入手することができます。
写せ身には、キングフロストなどそれぞれの悪魔が持つ「スキル」「耐性」が記憶されており、
主人公に使用することで、写せ身が持つスキルと耐性を切り替えることができます。
御厳と神意
出典:公式トレーラー
戦闘中のスキル以外にも、御厳と神意と呼ばれる成長システムが用意されています。
ポイントを集めて自由にスキルを覚えられるシステムです。
- 自分や仲間の覚えられるスキル枠開放
- 仲間のストック枠拡張
- マガツヒスキルのゲージが上昇しやすくなる
など探索中に悪魔との戦い優位になるものから「悪魔会話」「スキル適正」「成長要素」と様々な汎用的能力が用意されています。
トレーラー
評価点・面白かったところ
それでは真・女神転生Vを実際にプレイしてみて良かった点から紹介させていただきます。
女神転生シリーズの定番の面白さは健在
プレイしている感覚としては名作の女神転生3を遊んでいる感覚そのもので遊べました。
- 滅びた東京を一人で悪魔のいる世界を旅する
- ひたすらダンジョンを攻略していくゲーム性
- 悪魔を仲間にして合体し、強い仲間を作り上げる
- 弱点攻撃が重要なターン性コマンドバトル
- 油断したら即全滅の難易度
悪魔合体で強い仲間を作り上げ、ダンジョンを攻略していく基本的な面白さは健在。
女神転生シリーズファンであれば、違和感なく楽しめると思います。
油断してセーブをせずに進めていると、不意打ちからの弱点攻撃で即全滅。
リトライもなくタイトル画面に戻されたとき
「ああ、俺メガテンやってるんだ・・・」
と絶望を感じながらもテンションが上がっている自分に気づきました。
据置機のためグラフィックが良い
携帯ゲーム機の作品が続いていたシリーズですが、本作ではSwitchということで各段にグラフィックが向上しています。
フィールドではシームレスなオープンワールド構造が導入され、フィールドをロードなしで自由に行き来ができます。
海外ゲームのような広大なマップではなく、一本道のような形式ですが、
高低差のあるマップやオブジェクトの配置など、より自然で冒険しがいのあるマップになりました。
また戦闘面でも据え置きゲーム機らしい迫力のある戦いを楽しめます。
前作女神転生4では、一枚絵と攻撃のエフェクトだけの演出で物足りなさを感じていました。
本作では、女神転生3のように悪魔ごとにモーションが用意されており、「戦闘の見映えの良さ」というのが各段に上がりました。
歯ごたえのある高難易度バトル
女神転生の特徴と言えば、油断したら全滅してしまう難易度の高いバトルですよね。
本作でも、しっかりとこの特徴は継承されています。
例え雑魚戦であっても、弱点攻撃からの即全滅があり得るので、
こちらもしっかりと弱点を突いて、敵が行動しないようにリスクを排除した立ち回りが求められます。
ボス戦では、きちんと弱点・耐性を考慮したパーティ構成でなければ勝つことは困難です。
しっかりとした下準備(レベル上げ、悪魔集め)を行い、強敵に挑む昔ながらのRPGを楽しめます。
悪魔合体の安定した面白さ
女神転生シリーズの特徴と言えば、悪魔同士を掛け合わせて作る悪魔合体ですよね。
女神転生では仲間の悪魔を掛け合わせて合体し、新たな悪魔を作り出すことができます。
このとき、合体の素材にした悪魔の持っているスキルを継承できるのがポイントです。
例
- 氷属性が苦手な悪魔に、氷属性無効のスキルを継承する
- 魔法属性が得意な悪魔に、色々な魔法を覚えさせる
と言ったように、自分で試行錯誤しながら強い悪魔を作り出すシリーズ特有の面白さも健在でした。
さらに、過去シリーズよりも合体については、かなり便利になっています。
- 悪魔全書に登録してある悪魔から、作りたい悪魔の素材を見れる「逆引き全書合体」
- 素材となる悪魔が持っているスキルは、新しい悪魔のスキル枠が埋まるまで全て継承可能
「逆引き全書合体」では作りたい悪魔から、素材の悪魔を知ることができます。
この2体の悪魔がいればできるのかと一瞬でわかるので、悪魔を集めをするのがかなり楽になっています。
合体後のスキルも、枠が埋まるまでは全て継承可能になったのでどのスキルを継承しようか取捨選択で悩むことも少なくなりました。
問題点・悪かったところ
続いてプレイしていて少し気になった点について触れていきたいと思います。
動きがもっさりしている
プレイしていて一番気になったのがこの2点かと思います。
- ボタンを押してから反応までにレスポンスがある
- ロード時間が若干長い
それぞれ、そんなに長い時間待たされる致命的な長さというわけではありません。
しかし女神転生では、自分でゲームを操作している時間が長いので少し気になりました。
独特なゲーム性が人を選ぶ
昨今の女神転生は若干マイルドになりつつも、やはりコアゲーマー向きであると言えます。
- 残酷でダークな世界観
- 高難易度で何回も全滅する
- ストーリー・キャラクターの交友要素が希薄
- キャラクター・悪魔のデザインが個性的
特にペルソナシリーズを気に入って入る人は注意してください。
女神転生とペルソナシリーズは、似ている部分はありつつも面白さは全く別の方向性です。
きちんと公式ホームページやPVを見てからの購入をおすすめします。
SNSの評判・口コミ
真・女神転生5面白い。 pic.twitter.com/v2NnYF3jyf
— おうるねこ?誕生日スルーされおじさん (@Owl_Mercury) November 14, 2021
真・女神転生5は難易度ハードで進めることに。昨今のゲームは難しいと目立つ文句が出やすい。それを懸念してか簡単になる一方。ユーザー思いすぎで過剰に取れるチュートリアルや説明は増えるばかり
で、初期の雑魚キャラの外道スライムで全滅、ゲームオーバーに
早いよ転生!メガテン5舐めてたよ! pic.twitter.com/jCPvdvlDZi— 天穂の誉(homare)ya (@homareya_) November 13, 2021
女神転生5楽しんでますが良い感じです!オープンワールドみたいな感じのエンカウントバトルや、なんと言っても悪魔との会話が面白い?それと映像が綺麗ですね、マーメイドの固有スキル見た時はちょっと感動した?姿が水着カーマちゃんしてるけど(笑) pic.twitter.com/l5cxGzQA4h
— VAL (@val_valmet) November 14, 2021
真・女神転生5なんとか第一部始終まできた。歴代作品の中でも難しいけど面白いよ。丁寧でわかりやすい。#NintendoSwitch #真・女神転生 pic.twitter.com/T4ScvPYX2b
— 気まま人 アリア(kimamazin_Aria) (@kimamazinn) November 13, 2021
メガテン5 めちゃくちゃ面白い!
戦闘曲もかっこいい!
メガテンはロック調な戦闘曲が多いから好きだなー
ファミコン版の デジタル・デビル物語女神転生2の通常戦闘曲もめちゃくちゃ良いんですよね〜— アプリコット (@syakutyon) November 11, 2021
総評・まとめ
ボリューム | 70時間 |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
グラフィック | |
ゲームBGM・音楽 | |
キャラクター | |
おすすめ度 |
ここまで真・女神転生Vをプレイした感想・レビューを記載させていただきました。
真・女神転生Vの総評としては新規要素はそこそこに、歴代シリーズの面白さを体現した作品といった印象です。
ポイント
- 女神転生シリーズの定番の面白さは健在
- 据置機のグラフィックが良さ
- 歯ごたえのある高難易度バトル
- 悪魔合体で試行錯誤するのが楽しい
シリーズファンの場合
シリーズファンには安定した面白さを提供しており、「これぞメガテン」と自信を持っておすすめできる作品です。
プレイした感覚としては女神転生3に近いので当時ファンだった人も是非遊んでみてください。
ペルソナファンの場合
ペルソナシリーズから入る人は以下の2つの点が大きく異なることは注意してください。
- ストーリー・キャラクターの交友要素は希薄
- 高難易度なバトル・探索重視
ペルソナシリーズでは、濃厚なストーリー・自由度の高い学生生活を楽しめましたが、
女神転生では、深くは語らないストーリーと高難易度なダンジョン攻略がメインです。
「日常生活はない」「戦闘や育成がメイン」と認識しておけば違和感なく楽しめると思います。
新規ユーザーの場合
女神転生シリーズは、独特な世界観や高難易度なゲーム性が特徴です。
人を選ぶゲームになるので、公式ホームページやPVをよく見て遊ぶかどうか決めていきましょう。