2022年2月25日ソウルシリーズ最新作「ELDEN RING(エルデンリング)」が発売されました。
「死にゲー」「ソウルライク」と呼ばれる高難易度のアクションを世に浸透させたソウルシリーズの作新作であり、その知名度は作品を追うごとに増しています。
エルデンリングは、発売から1週間で26万本の売上を上げ、SNSでの評判も高く気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
- エルデンリングはどんなゲームなのか
- 実際に遊んでみた感想・レビュー
- SNSでの評判
この3つを軸に、エルデンリングがどんなゲームなのか、どんなところが面白いのか紹介して行きたいと思います。
エルデンリングってどんなゲーム
ジャンル | アクションRPG |
開発元 | フロム・ソフトウェア |
発売日 | 2022年2月25日(金) |
機種 | PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One Xbox Series X/S Microsoft Windows |
プレイ人数 | 1人 |
おすすめ度 | 4.5 |
エルデンリングは、フロム・ソフトウェアが提供するオープンワールドアクションRPG。
同社の「デモンズソウル」「ダークソウル」「ブラッドボーン」「SEKIRO」の流れを組む人気シリーズの最新作です。
ゲームの雰囲気から洋ゲーと勘違いされることもありますが、
- ソウルシリーズの他にもアーマードコアシリーズを手がける「フロムソフトウェア」が開発を担当
- テイルズ、ガンダムなど様々な作品を手掛ける「バンダイナムコゲーム」が販売を担当
とする日本のゲーム会社が開発している国産のゲームとなります。
初期作品のデモンズソウルから「やりごたえのあるゲーム性」が評価され、口コミで評価が徐々に広がり16万本の売上の上げを記録。
続編ダークソウルからは、発売前から期待を呼び大ヒットを遂げ、一躍有名タイトルとなりました。
以降もよりアクション性の増した「ブラッドボーン」「SEKIRO」と派生作品を制作しつつ、ファンの期待に答え続けてきた「コアゲーマー向けの大作RPG」となります。
ストーリー
永遠の女王マリカを戴く狭間の地で
黄金樹の根源たる、エルデンリングが砕けた
マリカの血を受けた子供たち、デミゴッドたちは
エルデンリングの破片たる大ルーンを手にし
その力に狂い、歪み、破砕戦争を引き起こし・・
大いなる意思に見捨てられた
そして、かつて瞳から黄金の祝福を失い
狭間の地を追われた褪せ人たちの元に
祝福の導きがもたらされる
祝福なく、死にきれぬ死者たちよ
導きに従い、霧の海の先、狭間の地に向かい
エルデンリングに見えよ
そして、エルデの王となるがよい
出典:公式ホームページ
エデンズリングでは、雰囲気的には洋画のダークファンタジーの世界を感じさせるストーリーを展開していきます。
設定が良く練られていて考察すると面白いという評判ですが、基本的にストーリー要素は薄く、物語の大ボス戦前に登場のムービーが1分くらい流れるほどです。
あとは、稀に居る住人からボスの背景や世界観を聞ける程度で、「FF」「ドラクエ」「ペルソナ」といった日本のRPGのようにストーリーもガッツリ用意しているというわけではありません。
あくまでもプレイヤーが操作して遊ぶというのを重要視したゲームなので、ストーリーはあってないようなものと考えて良いでしょう。
高難度のアクションRPG
エデンズリングの戦闘は、「攻撃」「回避」「ガード」の3つの選択肢を駆使して戦うアクションRPG。
基本的には「右手に武器」「左手に盾」を持ち、攻撃を盾で受け止める、回避で避けてから攻撃を入れるオートドックスな形式です。
攻撃には武器による「弱攻撃」「強攻撃」を基本に、カードを捨てて攻撃に特化する両手持ちがあり、武器ごとに用意された「戦技」を放つこともできます。
また、近接武器だけでなく、弓やボウガンによる遠距離攻撃、魔法による攻撃魔法、補助魔法と様々な戦闘スタイルが用意されています。
アクションRPGとして、王道とも言える基本的なスタイルとも言えるゲーム性ですが、エデンズリングはソウルシリーズの流れを組む作品であり一般的に「死にゲー」と呼ばれるジャンルであるのが大きな特徴です。
- 雑魚戦でも油断しているとすぐ死ぬ
- ステージのギミックで即死
- 高所からの落下で即死
- ボス戦は何度も死んで攻略方法を見つけ出す
など、近代の多くのユーザーに受け入れやすい調整を行う現代のゲームの流れとは逆を行く高難易度のRPGです。
本作でも「死にゲー」の流れは継承。高難易度でも挑戦したくなる完成度の高いゲーム性、強敵を倒したときの達成感を得られる作品です。
広大なオープンワールド
今までのソウルシリーズはダンジョンとダンジョンがシームレスに繋がっている形式でしたが、
本作では、広大に広がるオープンワールドの世界が用意されています。
ワールドには、ダンジョンや砦などストーリーでは攻略する必要のない少ダンジョンが用意され自由度の高い冒険を楽しめるようになりました。
また、ストーリー上のボスが潜む長めのダンジョンも用意されており、従来のソウルシリーズ近しい感覚で遊ぶこともできます。。
マルチプレイにも対応
エルデンリングでは、他のプレイヤーを自分の世界に呼び出して攻略を手伝ってもらったり、自分が相手の世界に出向いて攻略を手伝ったりとオンラインでのマルチプレイにも対応しています。
1人プレイの場合、絶えず迫りくるボスの攻撃を一人で凌ぎ着る必要があり難易度が高いと言えるのですが、
マルチプレイを活用すれば、他プレイヤーにボスが攻撃しているところを後ろから攻撃する、回復できるようになるなどかなり難易度が下がります。
「高難易度で難しそう」と思っている人でも、マルチプレイを活用することで全国の人に手助けを貰いながらエデンズリングを楽しむことができますよ。
トレーラー
評価点・面白かったところ
完成度の高いアクション性
エデンズリングの操作性は、今までのソウルシリーズから大きな変化はないのでシリーズ経験者は違和感なく入れるでしょう。
基本の操作システム自体は初期の「デモンズソウル」からほぼ変化がなく、その完成度の高さは本作でももちろん健在です。
基本的なゲーム性としては、相手の攻撃を誘い出し隙を作ってから自分の攻撃を当てる極めてオートドックスなアクション形式。
敵の攻撃を凌ぐ手段は「回避(ローリング)」「盾でガード」という手段が用意されており、
- 「ローリング」は、タイミングを合わせて回避すればノーダメージで凌げる。しかしタイミングがズレると大ダメージを受けてしまう。
- 「盾でガード」は、タイミングによらず盾を構えていればノーダメージで凌げる。しかしスタミナが消費され全て無くなると弾かれ隙が生まれる。
など、どちらにも利点・リスクがあります。この2つを組み合わせて敵の攻撃に合わせた形で対処していきます。
攻撃を凌いだ後は、隙をついて攻撃を入れます。
- 隙は少ないがダメージ量も低い「弱攻撃」
- 隙は大きいがダメージ量も多い「強攻撃」
- 様々な卓越した技を放つ「戦技」
- 遠距離攻撃である「魔法」
など攻撃手段の選択肢も様々です。
隙の少ない攻撃には「逆攻撃」でチクチクダメージを与える。大きな隙が生まれたら「強攻撃」「戦技」などの大技で大ダメージを狙うなど、こちらも状況に合わせた適切な攻撃を選択していきます。
アクションRPGの基本とも言える面白さですが、エデンズリングはこの基本に忠実なアクション性を徹底的に作り込んでおり、完成度の高いアクション性を実現しています。
高難度の絶妙なゲームバランス
よくソウルシリーズは「高難易度」「死にゲー」という印象を持つ人が多いと思います。
しかし、このゲームの面白さは「高難易度だから」「良く死ぬから」面白いというわけではありません。
ソウルシリーズの面白さの本質は、「高難易度でも」「死んでも」夢中で何度も挑戦したくなるゲームの面白さにあります。
エデンズリングのボスは、決して大味な調整ではありません。
敵の攻撃一つ一つに回避・防御の手段が用意されており、反撃できる隙なども与えられ非常に丁寧な調整がなされています。
勿論、他のゲームに比べて攻撃の手段はえげつなく、反撃の隙も少ないので、一度挑戦したとき成すすべもなく殺され「コイツ勝てないだろ・・」と思うこともあります。
しかし、何度も何度も挑戦することで敵の攻撃パターンが見えてくるようになり、徐々に拮抗した白熱した戦いへと変化していきます。
敵の攻撃手段に対応し、神経を擦り減らしながら反撃でダメージを与える死闘を繰り広げた先に得た勝利は、なんとも言えない深い達成感を味わえます。
育成の方針の幅広い
様々な方向性に走れる自由度の高い育成システムもエデンズリングの魅力の一つです。
プレイヤーは、「生命力」「精神力」「持久力」「筋力」「技量」「知力」「信仰」「神秘」の8つのステータスから、レベルアップの際にはどれか一つの能力をアップさせる形式。
- 筋力特化で、大型の武器を振り回す
- 技量特化で、刀や短剣で戦う
- 知力特化で、魔術を用いて戦う
- 平均的に上げ、魔法剣士として戦う
など、幅広いビルドが可能。
武器の種類も27種類用意されており、自分の思い通りの戦い方を実現できます。
自由度の増したオープンワールドの世界
本作から、オープンワールド形式の広大なマップが用意されました。
これにより、ストーリーに関係のないダンジョンやマップを探索する自由度の高さが生まれています。
今までのシリーズでは、基本的には一本道であったことが多いので、今までのゲーム性はそのままにオープンワールドの自由度の高さが加わったのが本作の最大の魅力とも言えます。
また、オープンワールドの形式にすることで、勝てないボスに直面したときにオープンワールドの世界を探索して装備を手に入れたり、回復アイテムの使用回数を増やしたりとキャラを強化して再挑戦ということも可能となりました。
アクション重視の「SEKIRO」に比べて、キャラクターを育成して強敵に挑む「RPG」感のさらに増した作品と言えます。
ダンジョン探索の楽しさ
敵を倒しながら仕掛けを解いてダンジョンの奥地を目指す「探索の面白さ」というのもエデンズリングの魅力の一つです。
大規模なダンジョンになると、分かれ道や隠し通路などが多く存在しマッピングする楽しさを味わえます。
分かれ道の先には、貴重なアイテムが配置されており、探索へのモチベーションに繋がります。
ステージ上に配置されている敵も油断すれば容易に死を招く難易度なので、慎重に足を進めながら探索範囲を広げていくダンジョン探索の面白さというのも注目してほしいポイントです。
問題点・悪かったところ
万人受けするゲームではない
エデンズリングは、間違いなく面白いゲームであると言えるのですが注意してもらいたいのはFFやドラクエのような「万人受け」するゲームではないということです。
他のRPGとは違いストーリーは薄く、高難易度のためゲーム中何度も死を強いられます。
ゲームバランスは非常にシビアで、相手の攻撃を見切らないなあなあなプレイを許してはくれません。
強敵との戦いは何十回と挑戦して、プレイヤー自身が成長する必要がありアクションゲームが苦手という人は苦痛に感じてしまうかもしれません。
今では知名度も高まり面白いと評判のシリーズでもありますが、その実態はコアゲーマー向けの仕様です。
シリーズ初挑戦の人は、この点を注意しておきましょう。
過去シリーズよりも難易度は低い
死にゲーとして有名な本作ですが、過去シリーズよりは難易度はマイルドになっている気がします。
ストーリー以外のダンジョンボスについてはかなり難易度が低く初見で撃破できるものがほとんどです。
オープンワールド化に伴いボスの種類自体は多いもののほとんどが消化試合に感じられ、強敵との戦いを感じられるボスは一握りであると感じました。
またオープンワールド化に伴い、寄り道ができるようになった要因も大きいです。
ストーリーのダンジョンに挑戦する前に、寄り道を行い「キャラクターの成長」「武器防具の収集」「回復アイテムの強化」など様々な手段を用いて戦闘力の強化を行えるようになりました。
ストーリー一直線進むプレイの場合はかなりシビアな難易度になるかと思いますが、私のような寄り道大好きという人は相対的に難易度は低下すると思います。
そして最大のバランス崩壊を引き起こしているのが、「遺灰」と呼ばれるシステムです。
「遺灰」は、魔力を消費して一緒に戦ってくれるNPCのキャラ・モンスターを召喚する魔法です。
これを使用することで、召喚したNPCがボスのターゲットを取ってくれるので、自分は後ろから戦技を放っているだけでどんなボスでも簡単に倒せるようになります。
敵の攻撃を見切って、自分の攻撃を打ち込む「ソウルシリーズのシビアな戦い」を真っ向から否定するシステムで、自分の意志で使用に制限をかけないと死にゲーとしての面白さが無くなってしまうと感じました。
マップ埋めるのがストレス
エデンズリングで一番気になったポイント。
本作では、広大なオープンワールドのフィールドが採用されています。
マップには、少ダンジョンやアイテムが隠されていることもあり、マップの端から端まで探索して探す必要がありますが、フィールドが広大な分この探す作業が非常にストレスに感じました。
他のオープンワールドのゲームでは、貴重なアイテムが落ちていることは稀なので見逃したとしてもそこまで影響はないので気になりません。
しかしエデンズリングで、手に入るアイテムは消耗品以外は、ほとんどがそこでしか手に入らない一品物です。
見逃してしまうと
- 使いたい武器・防具が手に入らない
- 使用したい戦技・魔法を見逃してしまう
- 回復アイテムの効果・使用回数が上がらない
と、通常のオープンワールドよりも、探索で見逃すリスクが高いのです。
そのため、貴重なアイテムを探すため広大なフィールドを右往左往する必要があり、面倒に感じていまいました。
本作の広大なオープンワールドの作りよりも、前作以前のダンジョンのみで構成されるステージの方が探索が楽しく個人的には好みでした。
ロード時間が長い
致命的に長いというわけではありませんが、ゲームの仕様上気になりました。
海外産のオープンワールドゲームは、ゲーム開始時に長いロード、後はロード時間なしという仕様が多いですが、
エデンズリングでは、「ファストラベル」「死亡時した後のリトライ」を行うと30秒~1分程度のロード時間が発生します。
特に「死亡時した後のリトライ」に挟むロード時間は、死にゲーである本作では長く感じられます。
「負けた→早く再挑戦したい→ロード時間が長い」のコンボをくらい集中力が切れてしまいます。
そこまで長いロード時間ではないので、致命的というわけではないのですが、死亡した後のロード時間がなければさらに熱中して遊べるゲームになると感じました。
SNSの評判・口コミ
エルデンリングを6時間30分ほどプレイしましたが、めちゃくちゃ面白いです。死にゲーとオープンワールドが良い感じに融合されてます‼️
ただ、私がプレイしているXbox series sだとFPSが安定して60出ない感じです。ハードの問題なのでしょうがないですが、アプデで改善してほしいです。#ELDENRING pic.twitter.com/j5s6Nvs0qc— ポメラニアン狂四郎 (@tamorinchodesu) February 25, 2022
巨人の群れを屠れる圧倒的な強さ。やばいエルデンリング超絶面白い!#ベルセルク#ELDENRING pic.twitter.com/kwehByXf6h
— G-NOVELS (@GNOVELS_BOOK) March 1, 2022
霊体召喚のおかげで、死にゲーなのにこういう冒険してる感あふれる乱戦ができるようになりました。やばいエルデンリング超面白い。ディアブロのネクロマンサーみたいな戦い方ができるかも#ELDENRING pic.twitter.com/ecZzt4804J
— G-NOVELS (@GNOVELS_BOOK) February 27, 2022
ここ2日間どハマりしてずっとしてますけどエルデンリング超楽しいですよ‼️
戦闘も難しいけどやりごたえありますしキャラクリも結構細かく調整出来る。
なによりダークファンタジー好きな人は世界観が最高だからオススメ⤴︎︎︎⤴︎︎#ELDENRING pic.twitter.com/nnPC1dyGHS— ♕NØ-RE♕ (@no_reofdarkness) February 27, 2022
エルデンリング楽しすぎてクリアしたくない病かかってる。攻略も見ず非効率プレイしてると思うけど、好きなように探索したりボスと戦うの本当楽しい #PS5Share, #ELDENRING pic.twitter.com/TXYZf43qaZ
— 伯爵 (@hkskprd) March 5, 2022
総評・まとめ
ボリューム | 100時間 |
ストーリー | 3 |
ゲームシステム | 5 |
グラフィック | 4.5 |
ゲームBGM・音楽 | 4 |
キャラクター | 3 |
おすすめ度 | 4.5 |
ここまでエデンズリングを実際にプレイした感想・レビューを記載させていただきました。
エデンズリングの総評としては、過去シリーズのゲーム性をそのままに広大なオープンワールド世界を導入し自由度の増した新たなソウルシリーズと言えます。
評価点
- 完成度の高いアクション性
- 高難度の絶妙なゲームバランス
- 育成の方針の幅広い
- 自由度の増したオープンワールド
- ダンジョン探索が楽しい
一方で、広大なオープンワールドの導入に伴い
- 難易度の低下
- 広大なマップを探索する面倒さ
- 楽しかったダンジョン探索のボリューム縮小
など、ソウルシリーズの醍醐味である面白さが低下している部分もあります。
とは言えダンジョン探索が好きか、オープンワールドの探索が好きかは好みによる物が多いのですし、ゲームとしては間違いなく面白く夢中になって遊ぶことができました。
シリーズファンの人は、自信を持っておすすめできる作品です。
新規の人にも是非触れて見てほしいですが、高難易度な死にゲーであることから人を選ぶゲームでもあります。
やり応えのあるゲーム、良質なアクションRPGとして完成度の高いゲームなので是非気になった人は触れて見てくださいね。
今作から入って気に入った人は、シリーズの過去作品も是非遊んでみてください。
操作性やゲームシステムはほぼ変わらないので違和感なく楽しめますよ。